第一回人工知能EXPOにご来場頂いたみなさま、残念ながら来場できなかったみなさま、はじめまして!こちらは株式会社アジラのお知らせブログです。
はじめての方も多いと思いますので、まずは弊社の紹介をさせて頂きます。
会社概要
- 創業2015年6月、東京町田市及び、ベトナムハノイ市の二拠点に同時設立。
- 100%日本企業です。代表は木村大介(NTT→ぐるなび→アジラ創業)。
- 前身は大手Webメディアでビッグデータ分析をしていたメンバー。
- 起業当時から、ディープラーニングによる画像認識に事業領域を絞る。
企業理念
- テクノロジー第一主義
- 「人にやさしいAI」による社会的課題の解決を使命とする
事業形態
弊社はテクノロジー特化型企業のため、自らエンドユーザー向けのサービスを企画開発するのではなく、企画やマーケティングに強い企業に画像認識系APIを提供しています。
ユースケースとしては(1)社内の業務改善にご活用頂く、(2)自社のAIサービスとしてご活用いただく、の二つのケースがあります。
APIの導入は非常に簡単なので、導入すれば御社も明日から「AI企業」です。
アピールポイント
詳しくは本記事の最後にある展示会資料をご参照ください。
次に、出展した4つのAIサービスについてご紹介させて頂きます。
行動認識API
単眼カメラ(一般的なウェブカメラ・IPカメラ)の映像から、その中に写る人々の行動を認識する技術です。詳しくは以下のデモ動画をご覧ください。
【第一回人工知能EXPO】株式会社アジラの行動認識技術デモ(Demo for AI EXPO@Bigsight in JAPAN)
★特徴
- 現在、8つの行動を認識することが可能(立っている、歩いている、倒れた、座っている、拍手している、バンザイ(やったね)、腕をクロス(ダメです!))
- 市販の一般的なWeb/IPカメラの映像で認識可能(3D不要)
- 特定行動の検知が可能で、プッシュ型の通知が可能
- リアルタイム認識可能*1
- 認識行動の追加も可能
- 技術要素としてはCNN(人体検知及び、15か所の関節部座標検知)とRNN(行動の認識)をハイブリッドで活用しています。
★利用用途
【防犯・セキュリティツールとして】
- 駅のホームを歩く酔っぱらいや、携帯電話に没頭している人を検知する
- 扉や金庫をこじ開けようとする人を検知する
- 不審な動きや万引きを検知する
- 階段やエスカレーター過密状態を検知する
- 道路への突然の飛び出しを検知する
【マーケティングツールとして】
- 店内のお客様や店員の導線や行動を定量的に分析する
- テーマパークやコンサート会場などの娯楽施設において、顧客の行動を時系列で定量的に分析する
- 屋外広告などの視認率の集計など
【みまもりツールとして】
- 介護施設、高齢者の独居などで嘔吐や転倒を検知、アラートをあげる
- 育児施設などで、子どものうつぶせ寝や危険行動を検知、アラートをあげる
などなど、ご来場者の皆様が我々の思いもつかないような利用方法について、デモの前でディスカッションされていたのが印象的でした。
こちらの技術、某行政法人様から「米国の展示会で出展してみないか」とお誘い頂き、「ぜひ !!」ということで志願させて頂きました。もし米国で出せたらIT技術者としてこれほど幸せなことはありません。
IT企業のみならず、各業界の企画系の方はぜひ「こんなことはできないのか?」とお問い合わせ頂ければ幸いです(お問い合わせはこちらです)。
★以下の媒体で取り上げて頂きました。
「もともとは介護施設や高齢の親御さんと離れて暮らす方々向けの見守りツールとして開発に着手されたとのことですが、工場や工事現場での生産ラインでの作業工程効率化、異常検知、労働環境改善に繋げたり、学校などの公共施設での不審者検知、またスポーツの分野では試合の分析に利用したりと、様々なお問合せがあるとのことで、応用範囲が極めて広い技術とお見受けしました。」
車両認識API
画像のなかから車両を検出し、そのメーカー・車種、そしてカラーを認識します。こちらも市販のカメラでご利用いただけます。現在は国内売り上げ上位30種類ほどですが、今夏には120種に増やすとともに、年式やグレードも認識可能になります。
【第一回人工知能EXPO】株式会社アジラの車両認識APIデモ(Demo for AI EXPO@Bigsight in JAPAN)
★特徴
- 車種とともにナンバープレートの情報も取得可能
- 手のひらサイズのミニカーでも認識可能
★利用用途
- 画像による車両検索に(中古車査定、中古車登録など)
- 防犯や犯罪者の追跡に(ナンバーは容易に付け替え可能)
- マーケティングに(車種は年収と相関関係あり)
- 屋外サイネージの最適化(車種に合わせた広告表示)
以上が車両認識のご紹介でした。
こちらの技術も某公官庁様からご相談頂きまして、悪いことをしていないのにかなり緊張しました。また、車両関連のメディアが取材に来てくださいました。
IT企業のみならず、各業界の企画系の方はぜひ「こんなことはできないのか?」とお問い合わせ頂ければ幸いです(お問い合わせはこちらです)。
数字認識API
こちらはシンプルなAIで、帳票などに手書きで書かれた数字を認識します。
★特徴
- これまでOCRでは読み取れなかった手書き数字を読み取る
- 認識精度は99.9%(人間が読めるものならほぼ確実に読める)
- ただし、例えば「1か7か?」人間が判断できないものは、AIも判断を迷う(確率の高いほうを選ぶ)
- データは画像で保存される(ペーパーレス化)
★導入事例
地方の工場で働く300人の工員の皆さんは、残業申請書を「手書き」で書いています。これまではそれを事務員の方が月末から月初にかけて、その申請書からパソコンに入力していました。
人手不足のためこの業務をAI化し、300枚をスキャナーで一気に読み取り、画像データに置き換え、AIサーバに送ると10分後にはエクセル形式になって事務員のメールに送られてきます。
月額3万円で、紙の保存も必要なくなり、月末月初だけ残業していた事務員さんも、定時で帰れるようになりました。
ぜひご活用ください!
エロ認識API
そして弊社の虎の子、エロ認識。インターネットは子どもたちにとって不適切なコンテンツが大量にあります、しかも検索すればすぐに届くところに。
メディアなどのコンテンツを発信する側は、そういったものを誤って発信してしまわないように細心の注意が必要です。
現在ほとんどの企業様が「適切かどうか」を人の目でチェックしていますが、これはフェイスブック社曰く、「自社で最も過酷な業務」と言われています。そう言った過酷で、ともすればスタッフのメンタルを傷つけてしまいかねない業務をAIに任せ、24時間364日、AIに適切な対応をしてもらいましょう。
★特徴
- クライアント側(スマホやPC)で使えば不適切コンテンツのフィルターとして利用できる
- 某大手様と共同でブラッシュアップいているため精度が高い
- 透過性の高い下着なども確かな認識技術で見落としません
★導入事例
- 口コミやC2Cなどのコンシューマ・ジェネレイテッド・メディア (CGM)の投稿監視サポート
- 印刷業の検閲サポート
以上が弊社の四つのAI-APIサービスのご紹介でした。
資料など
さいごに
親愛なるみなさまへ
第一回人工知能EXPOへのいっぱいのお運び、心より御礼申し上げます。
三日間、ほとんどノンストップで商談させて頂き、弊社の4つのAIサービスに対する市場の需要をクリアに掴むことができました。特にシード段階である弊社の行動認識技術は「こんなことにも、あんなことにも使えるんじゃないか?!」と皆様方から多くの活用方法をご提示頂き、自分たちで作ったにも関わらずそのポテンシャルに驚いた次第です。
また、ご多忙のなか、弊社ブースにお立ち寄りくださった皆さんにも心より御礼申し上げます。普段海外にいることもあり、久しぶりにみた懐かしい顔もあり、グッときました(泣)
残念ながら今回来れなかった皆様も、ぜひ次回遊びに来て頂けますと木村が大変喜びますので、どうぞよろしくお願いいたします!
次回は10月末に米国ミシガン(仮)、11月に東京ビッグサイト(仮)を予定しております。決定し次第、正式にアナウンスさせて頂きますので、ご都合が合えばぜひご来場ください。
また、8月末には人工知能や論理思考に関する親子教室の開催(東京町田市)を予定しております。ぜひ、お子様とともにご来場いただければ幸いです。
より実用向けにブラッシュアップされた弊社サービスをお見せできると思います!!
これからも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
2017年7月吉日 アジラ代表 木村 大介
*1:ビッグサイトのITインフラがポートを開けてくれれば、リアルタイムに会場の映像で実演ができたのですが、残念ながら収録済みの動画でのご紹介になってしまいました。