3次元姿勢推定アルゴリズム(3D Human Pose Estimation)とは
人物姿勢推定、あるいは骨格推定と呼ばれる技術(Human Pose Estimation)は、人物の映った画像や映像から、人物の関節点を元に姿勢に関する情報を特定する推論アルゴリズムです。
そのサブカテゴリにあたる「3D Human Pose Estimation」 は、人物の画像や映像から、人物関節点の3次元座標(縦・横・奥行き)を特定する推論アルゴリズムです。複数のセンサを用いたモーションキャプチャーや、ボディスーツを必要とせず、様々なシチュエーションで3次元座標のデータをリアルタイムで取得することができます。また、過去の映像からも同様に取得することが可能です。
アジラ社の 「Asilla 3D Pose」
当社のAsilla 3D Poseの特徴は以下の通り。
- 認識精度は現在世界2位(後述)の高さ(*)
- 一般的なカメラ(単眼・可視光)で撮像された画像や映像が活用可能
- GPU搭載のPCを用いてリアルタイム処理(現在4fps)が可能
- 様々なメッシュをオーバーレイすることが可能
- 再現した3次元座標データは縦方向、横方向360°の回転が可能
- より精緻な人物行動の分析を行うことができる
(*)主KPIは、MPJPE_PA(Mean Per Joint Position Error - Procrustes Analysis)採用
現在グローバルランキング2位の性能
「CodaLab」と呼ばれる国際コンペティションで現在2位の性能です(2021/09/30現在)。
Codalabとは、スタンフォード大学CS助教授やマイクロソフトが主催する計算研究のオープンソースプラットフォーム。共同研究とコードのテストを目的にしてテーマ別にコンテストが開催されています。About CodaLab
今後の Asilla 3D Pose と、その活用可能性
まずは性能で世界1位の座を狙います。ビジネス活用における現在の課題は、推論実行時の計算リソースのパフォーマンスであり、品質の高いデータを追加し、精度を向上させつつ、モデルをコンパクトにしていくことになります。当社は独自のKnowledge Distillation手法を確立しており、高精度を保ったままモデルを圧縮する技術に長けており、2D Pose Estimationに続き、いずれはGPUのみならず小型AIチップに実装できると考えております。
当社のメイン事業ドメインである防犯セキュリティ、スマートシティ分野における不審人物の行動検知や、特定の行動認識への活用はもちろん安全衛生や業務効率化を含む、介護医療、建設現場、工場などの生産現場、リテール分野におけるマーケティングツールとして、「映像による現場DX」の文脈で広い活用シーンとポテンシャルが期待できます。
さらに、スポーツ選手の動きの分析や、メッシュを着せ替えてアニメーションやゲーム、VTuberへの活用など、エンターテイメントを含む様々な分野への応用も期待されており、ここ数年で大きな需要が創出が見込まれます。
関西ものづくりAI/IoT 展@インテックス大阪
2021年10月6日~10月8日に開催の関西ものづくりAI/IoT展にリアルタイム処理のデモを展示いたします。ご自分の姿を3Dにしてみたい方は、ぜひ当社ブースにお越しください。
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